ご挨拶Greetings

第33回日本脳腫瘍病理学会会長

この度、第33回日本脳腫瘍病理学会学術集会を副会長の黒瀬 顕教授(弘前大学大学院医学研究科病理診断学講座)と共に2015年5月29日(金)・30日(土)にJRクレメントホテル高松(香川)で開催させて戴くことになりました。香川大学脳神経外科教室にとりまして大変光栄に存じておりますと共に、重い責任を感じております。私の恩師である西本 詮先生(岡山大学名誉教授)が第10回の会長として新潟で開催されたときにスタッフの1人として手伝ったことが思い出されます。本学会は、脳神経外科、神経病理、病理、神経放射線、基礎医学、その他、いろいろな専門領域の先生方が集まり、脳腫瘍について最先端の基礎・臨床研究について活発な議論を行う場として発展してきました。

この約30年間の脳腫瘍病理の進歩はすばらしく、形態学に、免疫染色、遺伝子解析などの分子生物学的研究を加えて発展してきました。特に診断のみならず治療においても分子生物学的な解析研究が非常に重要となっており、今回の学会のテーマを「形態と分子の融合」と致しました。このテーマを中心に脳腫瘍病理に関する基礎的および臨床的研究について総合的に討論を行い、会員の皆様のご協力の下、有益な学術集会にしたいと思っております。特別講演には、私の留学時代に指導戴いたChiocca EA教授(Chairman and Harvey W Cushing Professor of Neurosurgery, Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School)に「Exosomes, microvesicles and microRNAs as critical links in glioma communication」のご講演を、Fuller GN教授(Professor and Section Chief, Neuropathology, Department of Pathology, M. D. Anderson Cancer Center, The University of Texas)に「Molecular Diagnosis and Classification of Brain Tumors Comes of Age: A Preview of the Upcoming Revision of the World Health Organization Classification」のご講演を行って戴く予定です。教育講演は、吉野 正教授(岡山大学腫瘍病理学)および上野正樹教授(香川大学炎症病理学)にお願いしております。シンポジウムは、「グリオーマの病理と分子解析」「小児脳腫瘍の病理と分子解析」「脳腫瘍の新規治療と病理」を計画しています。臨床病理検討会は黒瀬副会長の主導で活発な討論が行われる検討会にしたいと考えています。また、この学術集会では毎年非常に充実した教育セミナーが同時開催され、脳神経外科専門医を目指す先生にとって必須のセミナーとなっています。教育委員会の先生方にご協力戴き、多くの先生に受講して戴ければと考えています。

香川県のキャッチフレーズは、「うどん県それだけじゃない香川県」でございます。四国88カ所巡りも1200年続いておりますが、その文化は「お接待(おもてなし)」でございます。学会の合間に是非讃岐の食物や文化に触れて戴ければと思っています。

第33回日本脳腫瘍病理学会学術集会が皆様にとりまして有意義なものになりますよう、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2015年3月

第33回日本脳腫瘍病理学会学術集会  
会長 田宮 隆(香川大学脳神経外科)

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